おまきざるの自由研究

好奇心の赴くままに

【フィギュアスケート】高難度プログラム時代の過密日程を憂う

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はじめに:GPファイナルで結果出した選手は,全日本の出場免除して世界選手権に送り出せばいい


フィギュアスケートGPファイナルで結果を出した選手は全日本選手権の出場免除して世界選手権代表にしたらいい.

昨日の全日本選手権の男子FS,改めて録画視聴した後ついそうつぶやいた.

 

全日本での羽生・宇野・村上選手の演技がGPファイナルに遠く及ばなかったからだ.

その理由はただひとつ.

GPファイナルから全日本選手権まで2週間にみたない過密日程のせいだ.

過密日程がもたらした結果

GPファイナルと全日本選手権の結果を比較すると,後者の低調ぶりがよくわかる.

2015GPファイナル      
順位   満点=上限点 得点 完成度(%)
1 羽生結弦 339.44 330.43 97.35
3 宇野昌磨 324.81 276.79 85.22
6 村上大介 320.52 235.49 73.47
         
2015全日本選手権      
順位   満点=上限点 得点 完成度(%)
1 羽生結弦 339.44 286.36 84.36
3 宇野昌磨 324.81 267.15 82.25
6 村上大介 320.52 214.56 66.94

 

公式練習で羽生選手と衝突し,足を痛めた村上選手の完成度67%は例外かもしれない.そして,改めて思うのは宇野選手の安定感.だが,これは彼がずば抜けているからなのかもしれない.それは今後の戦いぶりで明らかになるだろう.

特に指摘しておきたいことがある.

それは,11月8日のGPシリーズ第3戦中国大会フリー練習中に衝突を経験した羽生選手がまた衝突した事実だ.これは,彼らがありえない精神状態に陥っていたことを示唆する.

羽生選手は細心に細心の注意を払って練習に臨むと思われるからだ.衝突事故は,過密日程のためコンディションを維持できなかったことがもたらした,いわば人災だ.

高難度プログラムになった時代だからこそ,これまで通りの過密日程では負担が大きすぎる

拙記事で指摘したように,今の世界標準は高難度プログロムだ.高難度プログラムを組み,高い完成度で演技した選手が高得点をあげる時代になった.
 


だが,その記事を書いたときは筆者も気付いていなかったのだが,高難度プログラムでたたかうことはそれ自体負担がとても大きく,さらに短期間で連戦を強いられることは一般人の想像を絶するほど過酷なのだろう.

このツイートからもそのことがうかがえる.

 

羽生選手もNHK杯ーGPファイナルー全日本選手権と3連戦だった.それでも286.36点を出したが,いみじくも本人の言うとおりGPファイナル後,思うように練習できなかったのだ.

「自分の中では,世界選手権に向けて,気持ちを切り替えて,やっと本当の練習ができるなと,今ある意味ではほっとしているとこもあります」(FS後のインタビューより)


 

一方,無良崇人選手は,ミスはみられたもののNHK杯以上の結果を出した.

NKH杯242.21(SP88.29  FS153.92)
全日本選手権263.46(SP93.26  FS170.20) 

彼はGPファイナルに出場できなかったため,コンディション調整する時間が十分とれたはずだ.だが,正直言って今季の彼の成績が世界選手権にふさわしいとは思えない.

おわりに:全日本選手権の日程を再考せよ


高難度プログラムで世界大会をたたかう選手たちは,すでに国内大会レベルを超越している.ナショナル大会でしかない全日本選手権は,地方大会を勝ち上がってきた選手にとってこそ価値ある大会のはずだ.

全日本選手権の結果で世界選手権代表を決める時代は終わった.インターナショナル大会の出場権を自分のものにできるかどうかを決めるのは,インターナショナル大会の成績で決めるべきだ.世界標準の選手に見合う真に価値ある称号は世界チャンピオンなのだ.


結論は明白.

GPファイナルで結果を出した選手は全日本選手権は関係なく世界選手権に送り出すべきだ.

それができないなら,全日本選手権の日程を先送りして選手の負担を減らすしかない.日本スケート連盟には再考を願うばかりだ.

【追記】2017.11.10 羽生選手が2017年11月NHK杯の試合会場での練習中に右足を負傷したことで今大会の欠場が決まった.一日も早い回復と復帰を願う.