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暑けりゃいいってものじゃない:ハンモックを使う人たちと使わない人たち

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はじめに


コロンビアは,散弾銃とハンモックと美女の国でした.いや,全部が全部そうじゃないけれど.

 

browncapuchin.hatenablog.com

 

browncapuchin.hatenablog.com

 

海外で初めて行ったところも次に行ったところも南米の暑いところでした.この経験から,南米=暑い=ハンモックという先入観ができつつありました.でも,世の中万事がそうじゃないということは,実際にそうじゃないとこに行ってみないとわかりません.ちょっと違うかもしれませんが,そんなお話です.

なお,ブラジルにはあんまり美人はいなかった模様です.ビールのせいじゃないかな・・・

 

やっぱりハンモックで眠る人たち

コロンビアからの帰国後しばらくしてから,ブラジルの奥地へ出稼ぎに行きました.日給1万円くらいだったと思います.

それにしてもブラジルは遠いです.ほぼ日本の真裏.成田→サンパウロは乗り継ぎ無しの便でしたが,途中で給油着陸がありました.サンパウロからも→マナウス→秘密のところへと飛行機で移動しました.そこからさらにアマゾン川をボートで遡ること1日.なお,正確にはアマゾン川と呼べるのはマナウスから下流なのですが,ここではアマゾン川としておきます.

最終目的地では現地の方と一緒に寝泊まりしました.そして,彼らの寝具は全員が全員,やっぱりハンモックでした(マラリア等を媒介するハマダラカがいるので,もちろん蚊帳付き).

ただ,なんというか,角度が100°くらいある,普通にイメージするハンモックじゃなくて,もっと角度がきついハンモックだった気がしました.足を伸ばしてゆったりのんびりできる感なんかなかったです.蚊帳にくるまれているので,端から見たら巨大なミノムシのようでした.あれで腰が痛くならないのか不思議だった記憶があります.

・・・なお,ブラジルでは40℃近い熱を出しました(マラリアじゃないです).日本を出発する前に家族が次々にダウンしたので筆者の順番が回ってきたのでしょう.雨季の豪雨がざんざか降る熱帯の森の中を,フラつきながら歩きました.コロンビアのときと同様に,ブラジルでもハンモックで眠るどころではありませんでした.

暑いのにハンモックで眠らない人たち

さらに後年,インドネシア奥地に行きました.インドネシア人でさえ行ったことも聞いたこともない場所です.成田→ジャカルタ→内緒の都市まで飛行機.あとは陸路or飛行機でもよりの村まで行きました.

コロンビアでもブラジルでもインドネシアでも,奥地での最終移動手段は外装エンジン付きのカヌー(もしくはボート)でした.どこも基本的に熱帯なので,アクシデントさえなければカヌーでの移動はとても爽快でした(なお雨が降ってきたら,船底にたまる水を必死にかき出さないと沈没しますw).また,基本,電気・ガス・水道といったインフラはほぼないか自家発電・雨水を利用するなど,ミニマリスト的生活?なのも共通していました.ただし,インドネシア以外は雨風をきちんとしのげる小屋での生活でした.

・・・インドネシアでもちゃんとした小屋を使えるはずだったんですが,到着したら建物が何者かに放火されててほぼ跡形がなかったんですね.テントも持たずに来てしまったのでちょっと途方に暮れましたが,床と柱と1mくらいの壁,あと屋根が残っていた建物がかろうじてあったので,なんとか泊まることができました.

この建物というか掘っ立て小屋というかですが,ハンモックだって使える程度の強度と梁はありました.でも,誰もハンモック使ってなかったんです.

奥地を案内してくれたのはダヤック・イバン族.彼らは小屋の床に雑魚寝していました.日本人に遠慮してたのか,それとも普段からハンモックを使わない人たちだったのか,そんなことを聞く心の余裕はやはりありませんでした.何しろインドネシアに行った当時は,スハルト政権が潰えたあと.スハルト政権が締め付けていた地方行政のタガが緩み,山刀や散弾銃などを所持する違法伐採者を取り締まるどころではない森の奥地の無法地帯に,筆者たちはいたのですから.

 

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http://rrsuro.com/blog/gunung-gading/よりマレーシアのとあるキャンプ場のハンモック.もちろんイバンのじゃありません.

 

なぜハンモックを使う人とそうでない人がいるのか?

ハンモックを寝具として常用しておられるサキ (id:masaki709) さんによると,ハンモックは背中が寒いらしいです.

落ちることもなく、寝苦しいこともなく快眠。心なしかカラダが軽い気がする(気持ちの問題w)ただ、がら空きの背中が寒くて朝の5時頃?に一度目が覚めたけど。

ハンモックで人類は睡眠をとることが出来るのか → 余裕で出来た - あれこれやそれこれ

逆に言えば,この通気性の良さは,暑さ対策にもってこいです.すでに述べましたが,コロンビア,ブラジル,そしてインドネシアと筆者が訪れた地域では共通していた気象条件は暑いことです.熱帯です.ハンモックを使わない手はありません.でもインドネシアではそうじゃなかったです.

ではインドネシア人がハンモックを使わないのはなぜなのでしょう?


気になってしかたなかったので,いろいろ検索しました.英語でも検索しました.ダヤックはロングハウスと呼ばれる長屋で生活しているので,"dayak" ,"longhouse" ,"hammock"でも検索してみました.でも「hammock」となってしまう.彼らはハンモックを使わない・・・みたいです.

 

外国人旅行者のHPに,ロングハウスの写真がありました.

 

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http://stuartandneil.travellerspoint.com/image_enlarge.cfm?src=http://photos.travellerspoint.com/608214/IMG_5079__Large_.jpg


ダヤック・イバン族のロングハウスです.数家族の家が長く連なっています(だからロングハウス).

 

中がどうなっているかというと,

 

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http://stuartandneil.travellerspoint.com/image_enlarge.cfm?src=http://photos.travellerspoint.com/608214/IMG_5073__Large_.jpg

 

各戸のしきりがありません.フルオープンです.上のほうには左右にしっかりした梁があります.一見するとハンモックに最適みたい作りなんですが,画像にハンモックが見当たりません.

「なんでだす?なんでイバンの人たちはハンモックよう使わへんのだすやろか?」って聞いてみたいですが,たぶんそういう文化なのでしょう.真相をご存じの方がいたらご教示くださりますようお願いいたします.

 

「じゃあ文化とはなんぞや?」という素朴な疑問がむくむくしてきましたが,それについては稿を改めます.


ではまた!