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腰椎横突起を骨折しました:腰骨を強打・骨折したときの覚え書き(安静期間,治療期間等について)

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今から約13年前の2010年1月5日に階段から滑って腰を強打しました.ものすごく痛かったです.翌々日まで我慢しましたが湿布を貼っても痛みがひかず.文字通り重い腰をあげて受診したら腰椎横突起骨折でした.

同じ目に遭う方がいらっしゃらないことを祈るとともに,この記事が腰を強打したときの参考になることを願います.  

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腰を強打したら我慢しないですぐ病院へ

●腰を強打した→ただちに整形外科を受診しましょう.

「ただちに」の理由の一つは,原因を特定してできるだけ早く適切な治療を施すためです.当たり前ですね.でも,その当たり前がなかなかできません.

「打ち身だったら湿布しとけば2日くらいで痛みはおさまるだろう」などと考えたのは当の本人ですが,それが大間違いでした.

何はともあれただちに病院へ!が最適解です.

腰を強打して痛くて患部を動かせず,一人で立てない・歩けないなどの事態に陥ったら,まよわず救急車を呼びましょう.

動けない・歩けないことはないけれどものすごく痛む,という場合には自力で病院に行きましょう.たいしたことがなければ,それに越したことはないのですから.

腰椎横突起骨折とは

●診断結果→腰椎横突起骨折.説明はこちらが簡潔でわかりやすいですが,ごく簡単に書いておきます.

腰椎から横に伸びている突起状の骨(横突起)があり,それらは背筋等(腸要筋も)の力を腰椎に伝える役目をしています.その骨が何らかの原因による外傷で折れた場合,症状としては,骨折部位を押すともちろん痛むほか,腰を動かす,足を動かす(腸要筋との関連)と痛む状態になります.

ちなみに
くしゃみすると骨に響くような激痛が走ります.筆者は花粉症気味なので辛かったです.

なお,姿勢にもよりますがデスクワークは可能です.患部に負荷をかけないように座りましょう.

一方,立ち仕事ははっきり言ってかなりの苦行です.私は当時某大学で講義を持っていてどうしても仕事に穴を空けるわけにいかなかったので,必死の思いで完遂しました.でも決しておすすめできません.できるだけ安静にしましょう.

骨折時に尿管を損傷する可能性があります.排尿時血尿の有無の注意が必要です.「血尿があるときは泌尿器科を紹介するからすぐ病院に来るように」と担当医から念を押されました.幸い,そうはなりませんでした.

保存療法:安静第一

●たいていのケースの治療は手術適応ではなく,保存的治療(保存療法)となります.

腰を腰痛ベルト・コルセット等で固定して,なるべく動かさないようにします.腰痛ベルトは診察したその場で病院で用意しているものを装着されました.

安静期間(治療期間),寝方,内服,湿布

●筆者の場合,安静期間は3週間ほどでした.後述するように通院は2ヶ月(定期的な患部およびレントゲン撮影での診察)に及びましたが,治療期間は正直言ってよくわかりません.というのは,「安静にするのが治療です」と担当医に言われたからです.

筆者の場合,幸い手術適応でも入院措置でもありませんでした.大切なのは安静にすることのみ.

とはいえ,安静期間は患部の症状によって違うでしょうし,重症なら当然手術もしくは入院になるでしょう.こればかりは個人個人でまったく異なってくると思います.ですから,安静期間や治療期間については,医師の指示に従うほかありません(家族としては家にいられるより入院してもらったほうが楽かもしれませんけどね)

●安静時の姿勢(寝方)は患部と反対側,筆者の場合は右側が折れたので左を下して布団に入っていることが多かったです.最初の10日くらいは寝返りを打つだけでも痛かったです.痛くない姿勢を探してくださいとしか言えません.

家で安静にすることを強要されるため,家庭内での患者は間違いなく役立たずになります.何をどうやっても家族に迷惑をかけることになりますので,気まずい,もしくは物理的にまずい状態に陥らないよう,家族とのコミュニケーションには日頃から気を配りましょう.

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●ケガをしてから2〜3週間は患部が痛みます.内服と湿布で対応するしかありません.

●病院から処方されたのは湿布,内服薬(痛み止めと胃薬)でした.痛み止めはロキソニンでしたが,骨折してしばらくは効き目があるようなないような感じでした(効いた実感なし).3週間は患部が痛かったです.すでに述べましたが,くしゃみすると激痛が走りました.

湿布(ロキソニンテープ)は必需品ですが,ものによってはかぶれます.体質に合わない場合は医師に相談しましょう.

 

腰痛ベルト

●腰痛ベルトの着用にあたっては,一つ注意することがあります.それは,締めすぎると下肢がひどくむくむことです.普段履いている靴が合わなくなるほど足がむくんだこともありました.

下肢のむくみはいろんな病気のサインになるとのことですが,この場合のむくみの原因はまず間違いなく腰痛ベルトのせいです.病気を疑って鬱になるよりも,横になって休むときにはベルトを外すなどして調節したほうが良いでしょう.

定期的に受診する

●診察は定期的なレントゲン検査および自己申告による経過観察でした.

受診時には早く社会復帰したいからと言って,痛いのに痛くないなどと虚偽の報告をしてはいけません.痛いときはちゃんと医師に伝えましょう.自分の経験では,3週間程度で痛みはかなり引いてきました.それ以上経っても強い痛みが残っているのであれば何か他に痛みを引き起こす原因があるのかもしれません.その原因は患者本人にはわかりませんし,お医者さんも検査しなければ何もわかりませんので,受診したときに症状をきちんと伝えましょう.

●治り具合が気になり,毎週病院に行きたくなるかもしれませんが,頻繁にレントゲンを撮ってもあまり意味はありません.通院日程はお医者さんの指示に従いましょう.もちろん,患部の痛みの急変時はその限りではありません.

●事故後ほぼ2ヶ月経過して,通院終了となりました.念のためにまだ腰ベルトは装着しています(注:1年ほどで外しました).腰に負担がかかる姿勢をとるととたんに腰が痛みます.腰椎横突起骨折は慢性腰椎の原因になりうるとのことですので,腰に負担をかけないよう注意することを自分に言い聞かせておきます.日頃の姿勢にも気を配りましょう.

筆者はデスクワーク時に同じ姿勢を続けないよう,バランスボールを常備しています.

保険を申請する

●前述したように,”腰を強打した→すぐに整形外科を受診します.「すぐに」の理由の一つ”,はすでに述べました.理由はもう一つあります.それは,傷害保険等の申請にかかわるからです.

●事故等による休業補償のために個人で傷害保険に加入している方も少なくないと思います.あるいは,会社で団体保険に加入している場合もあるでしょう(確認したほうがいいかもしれません).

保険金申請には病院に診断書作成を依頼するのですが,病院側で記入する受診/治療期間は当然ながら,その症状で患者がその病院に
初めて受診した日から起算することになります.病院側は,患者がいつケガしたかなんて自己申告は,一応カルテに書いてはありますが,診断書には書けませんものね.2日前にケガしたとか言う患者がいて,実際には10日前なのかもしれないし.

●傷害保険等の申請によって休業補償が補填されるのであれば,その日付は事故が生じた日とその事故によって初めて受診した日のタイムラグが少ないほうが補償額は多くなる可能性があります.

例えば,ケガによる休業で,休業補償が7日分でる保険に加入していたとします.ある人が全治7日のケガをして休業を余儀なくされたとします.しかし,休んでから初めて受診したのがケガの5日後(すなわち6日目)だとします.ケガをしてすぐに受診していれば7日分まるまる休業補償を得ることができたのに対して,6日目に受診したらわずか2日分しか補償してもらえません.自分の体のことのみならずお財布のことも考えるなら一刻も早く受診すべきです.

いずれにしても,くれぐれも早く病院に行きましょう.

お大事にしてくださいね.

 

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